Zoomウェビナーの共同ホストとは?設定方法やできることを解説
Zoomウェビナーではホストひとりでも運営可能ですが、多くの視聴者が参加するウェビナーになると、視聴者の管理やトラブル対応が難しくなるかもしれません。そこで活用したいのが、共同ホスト機能です。
Zoomウェビナーでは共同ホストを設定することで、ホストの業務負担を軽減しながら円滑にウェビナーを進行できます。
この記事では、Zoomウェビナーの共同ホストの特徴やできること、設定方法、ウェビナー運営において有効な活用方法をご紹介します。規模の大きなウェビナー開催を検討している担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
Zoomウェビナーの共同ホストとは?
Zoomウェビナーの共同ホスト機能とは、 他のユーザーとホストの権限を共有する機能 です。参加者のミュートやビデオの開始・停止など、本来ホストにしかできない機能を特定のユーザーに任せられます。
ホストと違い、共同ホストがいなくてもウェビナーそのものは成立します。
しかし、ひとりのホストだけでウェビナーを進行している場合、トラブル対応や多くの参加者の管理をこなすのは難しいかもしれません。また、オフラインのセミナーと比べて場の雰囲気をつかみづらいウェビナーでは、接続トラブルが起きたときに講師が視聴者を置いてけぼりにしてしまうこともあり、参加者の離脱や満足度の低下につながります。
このような事態に対応するため、共同ホストを立てておくのがおすすめです。 万が一ホストの接続が切れた場合でも、ウェビナーを継続することが可能 です。また、ウェビナー中のホストの作業負担を軽減し、効率よくウェビナーを進行できます。
Zoomウェビナーの共同ホストができること・できないこと
共同ホストは、ホストの権限を共有できます。しかし、 ホストの権限をすべて共有できるわけではありません 。共同ホストに共有できる権限は、次の通りです。
- 参加者の入退室の管理
- 参加者のミュート
- 参加者のカメラのオン・オフ
- ビデオの開始・録画
- 参加者名の変更
- ブレイクアウトルームへの割り振り
共同ホストは、ウェビナー開始後にのみ設定できます。ウェビナー開始前には設定できないので、注意しましょう。また、共同ホストの設定ができるのは、PRO以上のライセンスのみになります。
共同ホストを設定していたとしても、次の機能はホストにのみコントロールできる機能で、共同ホストに管理権限はありません。あらかじめ押さえておきましょう。
- 共同ホストの割り当て
- ウェビナーの終了
- 参加者のレコーディングの許可
Zoomウェビナーの共同ホストの設定方法
Zoomウェビナーの共同ホストの割り当て方と、解除の方法をご紹介します。設定の手順を詳しく説明しているので、順を追って操作すれば迷うことなく設定可能です。
1.事前設定(共同ホストの有効化)
共同ホスト機能は、 デフォルトではオフ になっています。まずは、共同ホスト機能を有効化しましょう。ここでは、アカウント、特定のグループ、ユーザーの3つの単位で有効にする手順をご紹介します。
アカウント
組織内のすべてのメンバーに対して共同ホスト機能を有効にする手順は、次の通りです。
- アカウント設定の編集権限を持つ管理者として、Zoomウェブポータルにログイン
- ナビゲーションパネルから、「アカウント管理」→「アカウント設定」をクリック
- 「ミーティング」タブを選択
- 「ミーティング中(標準)」で共同ホスト設定を有効にする。認証ダイアログが出たら、「オンにする」をクリックする
グループ
アカウント内の特定のグループに対して、共同ホスト機能を有効にできます。手順は次の通りです。
- グループの編集権限を持つ管理者として、Zoomウェブポータルにログイン
- ナビゲーションパネルから、「ユーザー管理」→「グループ」をクリック
- リストから該当するグループ名をクリックしてから、「ミーティング」タブを選択
- 「ミーティング中(標準)」で共同ホスト設定を有効にする。認証ダイアログが出たら、「オンにする」をクリックする
ユーザー
個人で使用するために共同ホスト機能を有効にする手順は、次の通りです。
- Zoomウェブポータルにログイン
- ナビゲーションパネルから「設定」をクリック
- 「ミーティング」タブをクリック
- 「ミーティング中(標準)」で共同ホスト設定を有効にする。認証ダイアログが出たら、「オンにする」をクリックする
2.参加者を共同ホストに昇格する
参加者を共同ホストに昇格する方法は、2つあります。
ミーティング中に参加者のビデオから割り当てる
- 共同ホストにしたい参加者のビデオにカーソルを合わせる
- 「…」をクリック
- 「共同ホストを作成」をクリック
- 確認ダイアログが表示されるので、「はい」を選択
画面下部のコントロールバーから「参加者」をクリックしたら表示される参加者一覧で、参加者の名前の横に「(共同ホスト)」と表示されていたら完了です。
参加者一覧から割り当てる
- 画面下部のコントロールバーから「参加者」をクリックし、参加者一覧を表示する
- 共同ホストにする予定の参加者の名前にカーソルを合わせ、「詳細」を選択
- 「共同ホストを作成」をクリック
- 確認ダイアログが表示されるので、「はい」を選択
こちらも参加者一覧で、参加者の名前の横に「(共同ホスト)」と表示されていたら完了です。
共同ホストを解除する
共同ホストを解除する手順は、次の通りです。
- 画面下部のコントロールバーから「参加者」をクリックし、参加者一覧を表示する
- 共同ホストを解除したい参加者の名前にカーソルを合わせ、「詳細」を選択
- 「共同ホスト権限の取り下げ」をクリック
参加者一覧で、名前の横から「(共同ホスト)」の文字がなくなっていたら解除完了です。
Zoomウェビナーの共同ホストに関するよくある質問
Zoomウェビナーの共同ホストに関して、よくある質問をまとめました。
共同ホストの人数は何人まで設定できる?
ひとつのウェビナーで設定できる共同ホストの数に、 人数制限はありません 。
共同ホストを割り当てられる参加者は無料プランでもかまいませんが、共同ホスト機能を設定するにはZoomミーティングの有料プランに入る必要があります。
PRO以上のプランで共同ホスト機能を設定できます。 100人から1,000人までの定員すべてを共同ホストにすることも可能 です。
共同ホストの有効な活用方法は?
共同ホストはホストの進行を支えるのが大きな役目です。そこで、次のような役割が考えられます。
- チャットの質問を講師に口頭で伝える:講師がチャットを見逃した際に質問に対応してもらうよう促す
- 録画のバックアップ:録画のトラブルに対処するために、講師と共同ホストの双方がウェビナーを録画する
- 視聴者の削除:円滑なウェビナー進行の妨げとなる参加者を削除する
また、 共同ホストは視聴者と同じ目線でウェビナーに参加しているのが強み です。ホストひとりで運営をしている際には気づけないようなトラブルや、参加者の反応を見て講師が気持ちよく進行できるようにサポートするのも役目です。具体的には、次のような対処をすると、視聴者の満足度の向上につながるでしょう。
- 視聴者のITサポート:ウェビナーが中断しないように個別にトラブルに対応する
- ウェビナーの盛り上げ:拍手機能を使ったりチャットにコメントを書き込んだりして、参加者の反応を講師に伝える
Zoomウェビナーの共同ホストまとめ
共同ホスト機能は、規模の大きいZoomウェビナーをスムーズに進行する際に便利な機能です。共同ホストはホストの機能をすべて使えるわけではなく、ホストが有料プランに入っている必要があるなど注意点もあります。しかし、共同ホストがひとりでもいると、ホストの業務負担が軽減してウェビナー運営がやりやすくなります。
共同ホストは、事前設定をしたうえで参加者に共同ホストを割り当てることで利用可能です。この記事では事前設定から割り当ての方法まで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。