Zoomウェビナーのスポットライト機能とは?特徴や設定方法を解説
Zoomでウェビナーを実施する際、「意図せず発言者の画面が頻繁に切り替わってしまって、画面に集中できない」とお悩みではないでしょうか。
Zoomウェビナーには、特定のユーザーを参加者全員の画面に固定できる、「スポットライト」機能があります。うまく活用すれば、視聴者がウェビナーに集中できるようになり、参加者満足度の向上につなげることが可能です。
この記事では、Zoomウェビナーのスポットライト機能の特徴や設定方法を解説します。スポットライト機能とよく似た画面固定機能との違いもご紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
Zoomウェビナーのスポットライト機能とは?
スポットライト機能とは、 特定のユーザーのビデオ画面を参加者全員の画面に固定表示できる機能 です。 いま誰が話しているかをわかりやすく目立たせる もので、講師やパネリストなどウェビナーの中心人物に対してよく利用されます。
通常、ホストがパネリストに話しかけた場合、返事など声を発した人に画面が切り替わりますが、そこでホストが相づちを打つと、画面がホスト側に切り替わります。また、マイクをオンにしたホスト・パネリスト側の誰かが物音を立てると、音を出した人物に画面が切り替わってしまうのです。
スポットライト機能を使うと、意図しない画面の切り替わりを防いで、 視聴者の集中を妨げずに没入感を高める ことが可能です。
Zoomウェビナーでは参加者のカメラはオフになっていますが、工夫次第では参加者に顔出ししてもらうことも可能で、ウェビナー参加者にスポットライトを当てられるようになります。Zoomウェビナーで参加者に顔出ししてもらうポイントは、こちらの記事で解説しています。
Zoomウェビナーで参加者の顔は見える?参加者の顔を映す方法や注意点についても解説
Zoomウェビナーでスポットライトを設定する方法
Zoomウェビナーでスポットライト機能を使う手順を解説します。スポットライト機能を使うための前提条件は、次の通りです。
- ホストまたは共同ホストの権限を持っている
- ZoomデスクトップクライアントかZoomモバイルアプリを使用している
- 参加者が2人以上
- 複数人にスポットライトを当てる場合、デスクトップクライアントのバージョン5.5.2以降が必要
1人にスポットライトを当てる手順
PCでスポットライト機能を利用する手順は、次の通りです。
- Zoomウェビナーを開始
- スポットライトを当てる参加者にカーソルを合わせ、「…」を選択
- メニューから「全員のスポットライト」をクリック
スマートフォンのアプリでスポットライトを当てる手順は、次の通りです。
- 画面上部もしくは下部にある「参加者」をタップ
- スポットライトを当てる参加者の名前をタップ
- 「ビデオをスポットライト」をタップ
複数の参加者にスポットライトを当てる手順
スポットライト機能は、ひとりに対してのみ設定できる機能ではありません。 最大9人の参加者にスポットライトを当てられます 。複数人にスポットライトを当てる手順は、次の通りです。
- Zoomウェビナーを開始
- スポットライトを当てたい一人目の参加者のビデオにカーソルを合わせ、「…」を選択
- メニューから「全員のスポットライト」を選択
- スポットライトを当てる他の参加者のビデオにカーソルを合わせ、「…」を選択
- メニューから「スポットライトの追加」を選択
- 全員に当てるまで、手順4と5を繰り返す
スポットライトをキャンセルする手順
スポットライトを解除したい場合、次の手順で行います。PCとスマートフォンに分けて説明しましょう。スポットライトを解除すると、スピーカービュー表示に戻ります。
- スポットライトを解除したい参加者のビデオにカーソルを合わせ、「…」を選択
- メニューから「スポットライトビデオのキャンセル」を選択
- 画面上部もしくは下部にある「参加者」をタップ
- スポットライトを解除したい参加者の名前をタップ
- 「スポットライトビデオのキャンセル」をタップ
Zoomウェビナーのスポットライトに関するよくある質問
Zoomウェビナーのスポットライト機能に関して、よくある質問をまとめました。困ったときやウェビナーの質を高めたいときに、ぜひご覧ください。
録画される内容への影響は?
スポットライト機能を利用すると、 ローカル保存にもクラウド保存にも録画の影響があります 。通常の表示設定とピン機能、スポットライト機能が録画にどう影響するかは、次の表の通りです。
通常の表示設定 | ピン機能 | スポットライト機能 | |
影響を受ける範囲 | 自分のみ | 自分のみ | すべての参加者 |
ローカル保存 | 影響あり | 影響あり | 影響あり |
クラウド保存 | 影響なし | 影響なし | 影響あり |
自分が話している間だけスポットライトを当てる方法はある?
スピーカービューで発言しているときに、 自分の画面でも自らにスポットライトを当てる ことができます。ローカル保存でウェビナーを録画する際に便利な機能です。手順は、次の通りです。
- プロフィール画像をクリックし、「設定」を選択
- プロフィール画像をクリックし、「ビデオ」タブを選択
- 「自分が話すときに自分のビデオにスポットライトを当てる」にチェック
スポットライトを当てられないのはなぜ?
今回ご紹介したやり方でZoomを操作しても、スポットライト機能がうまく使えないことがあります。考えられる原因は、次の2つです。
- インストールしているZoomのバージョンが古い
- 参加者がカメラをオフにしている
それぞれ詳しく解説します。
インストールしているZoomのバージョンが古い
PCのZoomデスクトップクライアントや、スマートフォンのZoomアプリのバージョンが古い場合、スポットライト機能が使えないことがあります。バグの修正もあるため、 最新バージョンにアップグレードする のをおすすめします。
PCのデスクトップクライアントでアップデートを確認する手順は、次の通りです。
- Zoomデスクトップクライアントにサインイン
- プロフィール写真をクリックし、「アップデートの確認」を選択
- 新しいバージョンがある場合、ダウンロードとインストールを行う
また、Zoomの公式ページから最新バージョンを手動でダウンロードすることも可能です。
スマートフォンのアプリを使っている方は、Apple App StoreやGoogle Playからアップグレードを行ってください。
Zoomを起動させると、新しいバージョンが利用可能であることを知らせてくれる場合があります。特に、スマートフォン用アプリではアップデート可能な場合に必ず通知を行ってくれるため、忘れずアップデートするようにしましょう。
参加者がカメラをオフにしている
スポットライト機能は参加者のビデオを画面に大きく表示させる機能のため、 カメラをオフにしている参加者に対してスポットライトを当てることができません 。
参加者一覧から「ビデオの開始を依頼」をクリックして、カメラをオンにしてもらいたい参加者にリクエストを送るようにしましょう。
Zoomウェビナーで画面固定するその他の方法
Zoomには、音や声に応じて自動的に画面が切り替わるスピーカービューや、特定のユーザーの画面を固定するピン機能があります。どちらも画面を固定する点はスポットライト機能と共通していますが、いったいどのような違いがあるのでしょうか。詳しく解説します。
ギャラリービュー
ギャラリービューは、 参加者全員が同じサイズでタイル上に並ぶ画面設定 です。
スピーカービューやスポットライトのように、誰かひとりのタイルが大きく表示されるわけではなく、全員が同じタイルの大きさで固定されます。
ギャラリービューは以下の手順で設定できます。
- ウェビナーを開催中、画面下部のメニューバーから「参加者」を選択
- 画面右下の「…」を選択
- 「視聴者ビュー」から「ギャラリー」を選択
ピン機能
スポットライトと同じ画面固定機能に、ピン機能があります。 注目したいユーザーを任意で固定できる 機能です。スポットライト機能との大きな違いは、スポットライト機能はホストのみが操作できる機能であるのに対して、 ピン機能はホスト・参加者問わず誰でも使える機能 である点です。
スポットライト機能は参加者全員の画面に影響しますが、ピン機能は自分の画面のみ固定するため、他の参加者に影響はありません。個人的に気になる発言者がいる場合に画面を固定するために使用できます。
ピン機能は、PC・スマートフォンの両方で使えます。手順は、次の通りです。
- ピン留めする参加者にカーソルを合わせる
- 表示された「…」をクリック
- 「ピン」を選択
- ピン留めしたい参加者を一番右にスワイプして、ギャラリービューを表示
- ピン留めしたい参加者をダブルタップ
ピン機能を使っても、ピン留めされた相手に通知が行くことはありません。
Zoomウェビナーのスポットライトまとめ
Zoomウェビナーでは、スポットライト機能をうまく使いこなすことで、視聴者が集中できる画面作りができます。PCからでもスマートフォンからでも手軽に設定でき、複数のメンバーにスポットライトを当てられます。
ホストとして大規模なウェビナーを主催する機会があれば、スポットライト機能を活用してみてください。設定の手順を詳細に紹介しているので、ぜひ参考にしてスポットライト機能を使いこなしてみましょう。