Googleスプレッドシートで日程調整をする方法は?メリットや注意点も解説

Googleスプレッドシートで日程調整をする方法は?メリットや注意点も解説

ビジネスシーンでは、複数人の予定を調整する場面が珍しくありません。Googleスプレッドシートは、日程調整によく活用されるツールのひとつです。

本記事では、Googleスプレッドシートを使った効率的な日程調整の方法を解説します。また、この手法のメリットや、注意点についても見ていきましょう。

この記事でわかること
  • Googleスプレッドシートで日程調整をする方法
  • Googleスプレッドシートで日程調整をするメリット
  • Googleスプレッドシートの注意点

Googleスプレッドシートで日程調整する方法

Googleスプレッドシートを使用した日程調整は、以下のような手順で作成します。

  1. スプレッドシートを立ち上げる
  2. シート上に日程調整表を作成する
  3. シートを参加者へ共有する
  4. 参加者の入力内容をもとに日程を決める

ここでは、それぞれの手順について解説します。

1.スプレッドシートを立ち上げる

最初にスプレッドシートを立ち上げます。

Googleドライブを開き、左上の「新規」ボタンをクリックし、表示されるメニューから「Googleスプレッドシート」を選択してください。

左上の「新規」ボタンをクリックし、表示されるメニューから「Googleスプレッドシート」を選択

シートが作成できたらタイトルを設定します。その際、他のシートと混在しないように注意しましょう。

タイトルは、画面左上の「無題のスプレッドシート」をクリックして変更できます。 一目で内容がわかるよう、以下のような具体的なタイトルをつけることが望ましい です。

  • 「〇〇プロジェクト 日程調整表」
  • 「ミーティング候補日一覧_〇〇(イベント/会議名)」
  • 「スケジュール確認用シート(〇〇プロジェクト)」

2.シート上に日程調整表を作成する

スプレッドシートを立ち上げたら、次は実際に日程調整表を作成しましょう。この過程は、4つのステップで進めます。

  1. 枠組みの作成
  2. 候補日と参加者の入力
  3. プルダウン設定
  4. 関数の設定

各ステップの手順を紹介します。

2-1.枠組みをつくる

 表の枠組みは、作成したい範囲を指定してメニューの「田」アイコンをクリックすると、簡単に作成できます 

作成したい範囲を指定してメニューの「田」アイコンをクリック

表示されるメニューから「すべての枠線」を選択

2-2.候補日と参加者を入力する

枠組みを作成したら以下の情報を入力します。

  1. 候補日となる日付
  2. 参加者の名前や所属

情報を入力

 必要に応じて以下の情報も追加すると便利 です。
  • 場所(会議室名やオンライン会議のURLなど)
  • 時間帯
  • 備考(持ち物や事前準備が必要な事項など)

2-3.プルダウン設定をする

 出席と欠席のステータスは、プルダウンを使って「〇」「×」で選択できます 。その際の手順は以下の通りです。
設定の手順
  1. プルダウンを設定したいセルの範囲を指定する
  2. メニューバーの「データ」を選択し、「データの入力規則」をクリックする
    2. メニューバーの「データ」を選択し、「データの入力規則」をクリック
  3. 「ルールを追加」を開く
    「ルールを追加」を開く
  4. 条件の中から「プルダウン」を選ぶ条件の中から「プルダウン」を選ぶ
  5. オプション1に「〇」、オプション2に「×」を設定するオプション1に「〇」、オプション2に「×」を設定
  6. 「完了」を押して設定を終了する「完了」を押して設定を終了

プルダウンで設定できれば、参加者が簡単に出欠を入力でき、入力ミス防止にもつながります。また、統一された形式でデータが収集されるため、その後の集計も簡単です。

2-4.関数を設定する

 関数を設定することで、候補日に「〇」がついた数を自動でカウントできます 。関数は以下の手順で設定できます。
設定の流れ

関数を設定する

  1. 「〇」の合計数を表示したいセルを選択する
  2. 「fx」をクリックし、数式バーに「=COUNTIF(B2:B9,”〇”)」と入力する (この例の場合、B2~B9に記載されている〇の数がカウントされる)
  3. Enterキーを押して関数を確定させる

設定したセル(例:B10)の右下をクリックしたまま、C10列以降のセルにドラッグすれば、同様の関数が自動で入力されます。

3.シートを参加者へ共有する

 日程調整が完了したら、スプレッドシートを参加者へ共有します 。シートの共有の手順は以下の通りです。
共有の手順
  1. 画面右上の「共有」ボタンをクリックするシートを参加者へ共有する
  2. 「一般的なアクセス」から、「リンクを知っている全員」を選択する
    2. 「一般的なアクセス」から、「リンクを知っている全員」
  3. 権限設定を「編集者」に設定する
    権限設定を「編集者」に設定

この設定を行うことで、シートのURLを知る人全員がシートにアクセスして記入できるようになります。

4.参加者の入力内容をもとに日程を決める

スプレッドシートを共有したら、参加者に「〇」や「×」で参加可否を記入してもらいます。 全員の入力が完了したら、参加者全員の都合を見て、なるべく多くの人が参加できる日時を選択します 

全員の参加が難しい場合は、プロジェクトリーダーやクライアントなど重要な参加者のスケジュールを優先しましょう。必要に応じて、別の候補日も確保することも大切です。

Googleスプレッドシートで日程調整するメリット

Googleスプレッドシートを使用した日程調整には以下のようなメリットがあります。

  • リアルタイムで更新・確認できる
  • 操作の自由度が高くカスタマイズしやすい
  • 導入・運用コストがかからない

一つずつ見ていきましょう。

リアルタイムで更新・確認できる

Googleスプレッドシートでは、複数のユーザーが同時に日程を確認し、入力や更新ができます。そのため、 参加者全員が最新情報をリアルタイムに更新・確認できる点がメリット です。

エクセルファイル等を使用した日程調整では、複数人が同時に一つのファイルにアクセスできません。しかし、Googleスプレッドシートであれば、ほかの参加者が入力し終わるまで待つ必要がありません。

さらに、Googleスプレッドシートは内容を変更した際に通知が届く機能もあります。この機能を活用すれば、ユーザー間で変更情報を共有しやすく、日程調整もスムーズに進みやすくなるでしょう。

操作の自由度が高くカスタマイズしやすい

 Googleスプレッドシートは、上述したプルダウン設定をはじめとした機能が搭載されており、操作の自由度が高い です。

例えば、表の項目もユーザーに合わせて柔軟にカスタマイズできます。この特徴を活かせば、単なる日程調整だけでなく、会議の議題や準備物、参加者の役割分担など、独自の項目を含んだスケジュール表も作成可能です。

また、PCの操作に不慣れな人でもテンプレートを利用して簡単に表を作成できます。関数を使える人であれば、高度な機能を実装することも可能です。

導入・運用コストがかからない

 Googleスプレッドシートは、Googleアカウントさえあれば、誰でも無料で利用できます 。導入や運用にコストがかからないため、予算が限られたプロジェクトやイベントの運営にも有効です。

Googleスプレッドシートで日程調整する際の注意点

Googleスプレッドシートは便利なツールですが、使用時には以下のような注意点もあります。

  • シートのURLは慎重に取り扱う
  • Googleアカウントがなければ新規に取得する

それぞれ見ていきましょう。

シートのURLは慎重に取り扱う

スプレッドシートの共有設定では、URLを知っている人全員に編集権限を付与できます。この機能は一見便利ですが、 URLが関係者以外に広まると、シートの悪用されたり、関係者以外からいたずらされたりするリスクがあります 

ほかにもスプレッドシートのURLが流出すると以下のようなリスクがあります。

  • 個人情報やイベント情報など案件に関する情報漏洩
  • 不正アクセス
  • プライバシー侵害

スプレッドシートのURLの共有する際は、必要最小限の関係者に限定するなど、慎重に取り扱いましょう。

Googleアカウントがなければ新規に取得する

スプレッドシートを利用するには、Googleアカウントを持っていることが前提となります。 もし、Googleアカウントをもっていない場合は、新規でアカウントを取得する必要があります 

企業や組織によっては、セキュリティ保護の観点から新規にGoogleアカウントの作成を認めない場合も少なくありません。気になる人は事前にGoogleアカウントの設定が可能かどうかを確認しておくと安心です。

日程調整ならVIVITLINK

Googleスプレッドシートを活用すれば、より効率的に日程調整を行えます。プルダウンメニューや関数を設定することで、効率的に出欠を集計しやすくなるため、導入する際は今回紹介した内容を参考にしてみてください。

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記事監修者

記事監修

津曲雄也コンサルティングセールス・ウェブ解析士

マーケティング支援ツールのコンサルティングセールスとして導入支援をおこなう傍ら、自身もオンライン商談を月に50回以上実施。その知見を活かし自身が出演するYouTubeチャンネルでも動画を数多く公開。