失敗しないウェビナーの構成のポイントを紹介!
ウェビナーを成功させるにはいくつかのポイントがありますが、その中でも本編の構成は、参加者の満足度に直結する大切なものです。しかし、参加者に効果的に情報を伝えるのに、どのような順番で内容を組み立てるのが良いかわからない方もいるでしょう。
この記事では、参加者に満足してもらえるウェビナーの構成の作成方法や、構成作りのポイントを解説します。
ウェビナーの構成の作り方3steps
ウェビナーの構成作りには、基本となる順序があります。ステップに沿ってご紹介しますので、ひとつずつ進めてみてください。
1.ターゲットを明確にする
まずは、 セミナーを誰に向けて行うのかを明確にしましょう 。その上で、ウェビナーの構成や内容を決めていきます。
ウェビナーは、ターゲットのニーズに応えられる内容にする必要があります。事前にターゲットを明確にして、ニーズを調査しましょう。
具体的なターゲットを設定するためには、年齢や性別、職業などのペルソナを詳細に設定し、ペルソナが興味・関心を持っていることを考えます。
過去にウェビナーを開催したことがあれば、そのときの参加者の声が参考になります。アンケートのコメントやSNSでのやりとりは、参加者の問題意識を示しているためです。参加者の声を活用して、自社が悩みを解決できるようなターゲットを具体的に設定してみてください。
2.テーマとゴールを先に定める
ウェビナーの内容を検討する前に、ウェビナー全体のテーマを決めます。
一般的で幅広いテーマを扱うのではなく、専門的で深いテーマを取り上げましょう 。範囲が広いテーマを選択すると、参加者がすでに知っている内容を扱うことになり、ニーズを十分に満たすことが難しくなります。
併せてゴールも先に決めておくことをおすすめします。ウェビナーの目的は、参加者に行動してもらうことです。「設定したゴールに向かうためには、どんなノウハウや情報を提供すべきか」を考えることで、ウェビナーの内容は洗練されていきます。
テーマとゴールを明確にしてから、ウェビナーの構成を考えるようにしましょう。
3.ストーリーを意識した構成を組む
構成を作る際は、ストーリーを意識しましょう。ここでは、ストーリーを意識した構成の組み方の例をご紹介します。
自己紹介
ウェビナーの自己紹介は、面接の自己紹介とは別物です。思わず講師の話を聞きたくなるような、興味を引きつける自己紹介をします。肩書や実績を紹介することで権威性を示し、参加者に「この人の話を聞く価値がある」と感じさせましょう。
問題を再認識させる
自己紹介が済んだら、ウェビナーで扱うテーマを分かりやすく示し、参加者に課題を再認識してもらいます。 本題に触れる前に課題やテーマを説明することで、参加者が期待する内容と実際に話をする中身のズレをなくします 。
問題が生じる背景を説明する
参加者の課題が生じる背景について説明します。統計データやニュースを引用して問題の背景を明らかにすることで、参加者の関心を引くことができます。
問題の輪郭をはっきりと示してから核心に触れましょう 。そうすることで、満足度の高いウェビナーにすることができます。
問題解決のノウハウを伝える
説明のための土台を固めたら、いよいよ問題解決のノウハウを伝えます。
参加者は、それぞれに解決したい悩みや課題を持っています。課題を解決する方法や事例を紹介し、解決に至ったコツなどを具体的に説明することで、参加者の中に驚きや試してみたいといった感情が芽生えます。ここまでいくと、ウェビナーのゴールである参加者のアクションは目前です。
行動につなげるためには、問題解決のノウハウや知識をできるだけ具体的に説明するとともに、 問題を解決した後のビジョンや未来像をしっかりと伝えることが重要 です。ウェビナーの中でも最も大切な部分なので、時間を長く取って丁寧に解説するようにしましょう。
ウェビナーの構成を作る際のポイント
ウェビナーの構成を作成するポイントは次の4つです。
- 理解しやすい展開にする
- 参加者の共感を重要視する
- 視聴者が参加できる機会を設ける
- 内容を詰め込みすぎない
- 構成に合わせてウェビナーの形式を選ぶ
それぞれ解説します。
理解しやすい展開にする
セミナーの内容に集中してもらうためには、 参加者がスムーズに理解できる話の展開を作ること が欠かせません。
例えば頻繁に話が変わるような展開だと、参加者は何の話をしているかわからなくなり内容が頭に入らないかもしれません。
話の全体像を示してから具体的な話をする、時系列で話すなど、分かりやすい流れを意識した展開にして、参加者の理解を促す構成を目指しましょう。
参加者の共感を重要視する
共感を呼ぶ話をすると、参加者は興味を持って聞くことができます。
参加者は、それぞれに悩みや課題を持っています。 講師が参加者のニーズや問題意識を代弁することで、参加者は強い共感を覚え、積極的に話を聞いてくれるようになります 。
参加者の集中力も途切れにくくなり、満足度向上にもつながるため、共感を意識して構成を組み立てることをおすすめします。
共感を得る内容にするためには、顧客のニーズを正確につかむことが大切です。自社の商品やサービスを深く理解し、顧客が商品やサービスに求めていることを把握しましょう。
視聴者が参加できる機会を設ける
Zoomなどのウェビナーツールは、視聴者参加型の機能を備えています。アンケートやチャットによるQ&A、ボタンを押すだけで挙手できる機能などが利用できます。顧客の潜在的なニーズを把握できる機会にもなるので、積極的に利用しましょう。
参加者と双方向のコミュニケーションをとることで、満足度が高まります 。チャットを開放し質問を受け付けてウェビナー中に回答するなど、リアルタイムで交流しましょう。
内容を詰め込みすぎない
参加者に有益な情報を届けようとするあまり、つい内容を詰め込みたくなるかもしれません。しかし、 情報が多くなると、本当に伝えたいメッセージが他の情報に埋もれてしまいます。
大切なのは、セミナーの参加者を「何らかのアクションを起こす」というゴールに導くことです。最も伝えたい内容を相手にしっかりと伝え、アクションを起こしてもらうことを意識しましょう。
ただし、あまりにも情報が少ないと、参加者に不満が出てしまいます。ウェビナー当日の反応を見ながら臨機応変に話を追加した方が良い場面もあるので、ウェビナーに関連する有益な情報は、ある程度ストックしておきましょう。
構成に合わせてウェビナーの形式を選ぶ
構成やテーマによって、適しているウェビナーの形式は変わります。扱うテーマに合わせて、参加者が理解・アクションしやすい形式を選びましょう。
インタビュー形式
ウェビナーの最中にビデオ通話で専門家と話をします。事前に用意した質問リストに答えてもらうことで、話の方向性を決めることができます。専門家の深い洞察で、参加者のニーズに的確に応えてもらうことも可能です。
Q&A形式
当日までに参加者からの質問を募集します。関連の高い質問に答えることで参加者のニーズを満たし、満足度の向上を狙えます。
プレゼンテーション形式
事前に準備したパワーポイントなどのスライドや資料を用いて、講師が説明しながら進行する方法です。準備や開催までの手間が少ないことから、一般的によく見られる方法ですが、 ウェビナーの完成度が講師の経験によって左右されやすい という特徴もあります。
疑似ライブ配信型
事前に録画した映像を配信する方法です。配信中は参加者とのチャットによるコミュニケーションに集中できます。BGMや演出にこだわって、印象を良くすることもできます。
ウェビナーの構成の作り方まとめ
ウェビナーの目的は、参加者が受講後に何らかの行動を起こすことです。
そのためには、まずターゲットを明確にして、ニーズを深掘りすることが大切です。その後にテーマやゴールを設定し、逆算して構成を考えることで、参加者のニーズにあったストーリーを作ることができます。
ウェビナーで大切なことは、参加者の視点を忘れないことです。今回ご紹介した構成の作り方や作成のコツを活用して、満足度の高いウェビナーの構成を作ってみてください。