ウェビナーの集客方法と集客のポイントを解説
オンライン上で開催するセミナーである「ウェビナー」は、低コストで場所を問わず開催できることから注目を集めています。しかし、ウェビナーの内容が優れていても、効果的に集客できなければ成功にはつながりません。
そこで本記事では、ウェビナーの集客方法と集客のコツを詳しく解説します。
集客につながるウェビナーのタイトルを決める方法やコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。
ウェビナーの集客は目標設定が重要
ウェビナーの集客を効果的におこなうためには、正しく設定した目標から逆算して手段を考える必要があります。
まずは、 ウェビナーのデータを収集して目安を知り、申込数や参加者数、成約率といった目標値を設定しましょう 。
目標を達成するにはPDCAサイクルを回す必要があります。仮に初回の集客がうまくいかなくても、データを分析することで次回への改善につながります。地道に努力を続けましょう。
ウェビナーの集客方法
ここからは、具体的なウェビナーの集客方法を解説します。集客方法はオンラインとオフラインに大きく分けることができます。
オンライン集客
オンラインを活用した集客は、 コストを抑えながら多くの人にリーチできるのがメリットです 。オンラインでの集客には、次のような方法があります。
- 自社サイトでの告知
- メール配信
- 自社SNSでの発信
- Web広告の出稿
- セミナーのポータルサイトでの告知
- プレスリリースへの掲載
それぞれの方法について詳しく解説します。
自社サイトでの告知
自社サイトに告知ページを作って集客する方法は、すでに自社の商品やサービスに関心を持っている人の集客に向いています。費用が抑えられ、デザインやメッセージの自由度も高くなるなどメリットが多い方法ですが、そもそものアクセス数が少なければ有効な集客方法にはなりません。
そこでおすすめなのが、 自社サイトの告知ページを、本記事で紹介する集客方法でセミナーに興味を持った顧客の受け皿にする方法です 。
セミナーの詳しい情報を告知ページに掲載し、申し込みフォームを設置します。他の集客方法で告知ページへの導線をつくることで効果的な集客の仕組みが完成します。
メール配信
自社と接点を持っている人をウェビナーに誘導したい場合は、メール配信が効果的です。
顧客が抱えている課題や、興味があることを把握できているのであれば、内容を最適化して個別にメールを送信しましょう 。
顧客リストに基づいてメールマガジンを配信する場合は、大量のメールに埋もれないよう工夫する必要があります。一瞬で興味を持てる魅力的な件名をつけると、メールを読んでもらえる可能性が高まります。
また、メールは計画を立てて何度か送信すると効果的です。ウェビナーの予約開始を告知したり、リアルタイムの予約状況を知らせたりすることで、顧客の申し込みを促せます。
自社SNSでの発信
自社SNSは広範囲での集客に向いています。
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSで普段から有益な情報を発信し続け、集まったフォロワーに対してウェビナー開催の告知をおこないます。
SNSは情報拡散性が高く、「いいね」やリツイートの機能で自社のフォロワー以外にもどんどん情報が拡散されていきます。 潜在ニーズを持つユーザーの目に触れる機会も生まれ、自社に興味を持つユーザー数が増えることで参加者の増加が期待できます 。
セミナーのポータルサイトでの告知
さまざまなセミナーの情報を検索できるポータルサイトでは、無料でセミナーの開催情報を掲載できる場合が多く、費用をかけずに集客が可能です。
ポータルサイトでは利用者の多くが有益なセミナーを探しており、参加意欲の高い人が集まっています。 自社サイトやSNSなどとは異なるユーザー層がいる外部のセミナーポータルサイトにウェビナーの情報を掲載することで、新たな参加者の獲得も期待できるでしょう 。
セミナーポータルサイトには、ジャンルや形式によってさまざまな種類があります。ウェビナーの目的やターゲットにあわせたポータルサイトを選びましょう。
Web広告の出稿
Web広告は閲覧者のパーソナリティに応じた配信ができるのが特徴で、ウェビナーのターゲット層や参加見込みが高いユーザーに向けたアプローチが可能です。
例えば、Facebook広告では、年齢や性別、趣味、関心、職業など、広告を配信するユーザーの条件を細かく設定できます。自社で定めたターゲットに広告が届く可能性が高まり、ウェビナーへ効率的に集客できるでしょう。
バナー広告もおすすめの方法です。 セミナーのポータルサイトへバナー広告を出稿すれば、参加意欲の高い人を効率的に集められます 。
プレスリリースへの掲載
著名な人物が登壇するウェビナーや、その場でしか聞けない内容を取り扱うなど、話題性が見込めるウェビナーであれば、プレスリリースの配信も検討しましょう。 プレスリリースを見た新聞などのメディアがウェビナー情報を取り上げてくれることがあるため、大きな集客効果が期待できます 。
ただし、プレスリリースの配信は、他の方法に比べて費用がかかることがあります。費用対効果に見合うかどうか検討した上で、掲載の判断をおこないましょう。
オフライン集客
オフラインでの集客は、 既存顧客に直接アプローチ するのに向いており、次のような方法があります。
- チラシや広告の配布
- ダイレクトメールの送付
- テレアポでの営業
それぞれの方法について詳しく解説します。
チラシや広告の配布
ウェビナーのチラシや印刷した広告を配布する方法です。
直接手渡ししたり、オフィスビルやレンタルオフィスなど多くの人の目に触れる場所に掲示したりすると効果的でしょう。 配布や設置する場所をうまく選べば、ウェビナーの情報を伝えたい人を絞り込めるため、ウェビナーに興味を持ってもらえる可能性が高まります 。
ただし、チラシや広告の作成にはデザインや印刷など、手間とコストがかかります。費用対効果を慎重に検討しましょう。
ダイレクトメールの送付
顧客の住所を知っている場合は、ダイレクトメールを送付する方法もあります。ターゲットがパソコンに詳しくない場合や、インターネットに慣れていない場合に有効です。
はがきなどにウェビナーの情報を記載して、扱う内容と親和性が高い顧客に送付します。 ダイレクトメールにウェビナーの割引券やクーポン券をつけることで、集客効果を高められます 。
ただし、チラシや広告と同じく印刷のコストがかかる他、郵送代も発生します。過去のウェビナーに参加したことがある人など、出席見込みが高い顧客を厳選してダイレクトメールを送付しましょう。
テレアポでの営業
顧客に直接電話をかけて、ウェビナーの案内をする方法です。
相手の反応を確認しながらウェビナーの案内ができるため、顧客に合わせた内容に調整したり、別の開催日程を知らせたりと臨機応変な対応ができます。 顧客の興味や関心を引き出し、「自分ごと」と感じてもらうことで、参加意欲を高めるチャンスも生まれます 。
むやみに電話をかけても顧客に迷惑がかかるため、相手に余裕ができる時間帯を見計らって電話をしましょう。
ウェビナーの集客のコツ
ウェビナーは多くの企業が開催しています。その中から自社のウェビナーに注目してもらい、集客を成功させるためのコツを解説します。
ウェビナーのターゲットを明確にする
集客を成功させるために、ウェビナーのターゲットを明確にしましょう。ターゲットは、ウェビナーを開催する目的から逆算して設定します。
ウェビナーの目的が自社商品やサービスの認知度向上や新規リードの獲得であれば、多くの人の目に触れやすいSNSや、セミナーポータルサイトなどを使った集客をおこないます。
自社のことを理解している既存顧客に対して、より深いアプローチをおこなうのが目的であれば、メール配信やダイレクトメールの送付など、相手に合わせたアプローチができる集客方法を選びましょう。
このように、 ウェビナーの目的やターゲットによって、取るべき集客方法は変わってきます 。
コンセプトを明確にする
コンセプトを明確にすることで、参加者に「自分のためのウェビナーだ」と思ってもらえる可能性が高まります 。例えば、参加枠を細かく分けるという方法があります。
「Webデザイン初心者向けのウェビナー」のように、初心者向けであることをアピールすれば参加のハードルが下がり、参加率の向上が期待できます。
特定のトピックに強い興味や関心を持ったターゲットを集めたい場合は、「30代の営業経験者のみ」など、あえて参加者を絞る方法もおすすめです。
コンセプトをうまく利用して、集客したいターゲットにアプローチしましょう。
参加するメリット・他のウェビナーとの違いを伝える
ウェビナーへの参加を検討している人は、参加することで得られる情報やスキルに期待しています。参加意欲の高い見込み客を逃さないために、ウェビナーに参加するメリットを事前に伝えられるようにしましょう。
他のウェビナーとの違いを強調することで希少性が上がり、参加率が上がる可能性があります 。ウェビナー参加者だけが使える割引クーポンをもらえる、著名な講師に質問したり、ビジネスについて議論したりできる場を設けるなど、参加者が魅力的に感じるポイントを全面に押し出してみましょう。
告知タイミングは1ヶ月前が目安
ウェビナー開催の告知は、開催の1ヶ月前を目安に開始しましょう。
告知から開催までの期間が短すぎると参加者のスケジュール調整ができず、参加が難しくなる可能性があります。BtoB向けのウェビナーの場合、会社の許可が下りない、仕事の予定をキャンセルできないといった事態が考えられます。
反対に、早く告知しすぎると、申し込みをしたこと自体を忘れる人が増えてしまい、参加率が低下する原因になります 。ウェビナーは気軽に申し込みができるのが魅力ですが、キャンセルや無断欠席が起こりやすい傾向があります。
ベストなタイミングで告知をおこない、ウェビナーの前日や開催1時間前などにもリマインドメールを送り、確実に参加してもらえるようにしましょう。
資料の一部を事前に共有する
事前に資料の一部を共有することは、申し込みからウェビナー当日までのモチベーション維持に効果的です。
内容を事前に理解しておくと、ウェビナー当日にどんな話が聞けるのか気になり、ウェビナーへの興味が高まります 。また、参加者が期待していた内容とウェビナーの内容が異なることもなくなり、参加者の満足度向上にもつながります。
共有する資料の範囲は、ウェビナーの形式によって変わります。講義スタイルのウェビナーであれば資料を部分的に共有するのがおすすめです。質疑応答がメインのウェビナーでは、事前にすべての資料を共有すると良いでしょう。
申込フォームや事前案内はシンプルに
ウェビナーの申し込みフォームで入力しなければならない項目が多いと、離脱する人が増えてしまいます。氏名、会社名、電話番号、メールアドレスなどの基本的な情報のみを必須項目にしましょう。
また、申し込みに対する返信メールやリマインドメールで参加フローを案内することも忘れないようにしましょう。
Zoomなどのウェビナーのツールに慣れていない人でもわかりやすいように、申し込みから当日までのフローはなるべくシンプルにします 。はじめてウェビナーに参加する人は、ウェビナー当日にツールが使用できるか不安に感じています。
ウェビナーの参加率を高める案内メールの作成方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。
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ウェビナーの集客方法まとめ
ウェビナーを成功させるためには、あらかじめ設定したターゲットにアプローチして的確に集客する必要があります。
ウェビナーの目的から逆算してターゲット層を明確にし、その層にアプローチできる集客方法を選びましょう。オンライン集客だけでなく、ダイレクトメールの送付やテレアポといったオフライン集客も組み合わせると効果的です。
集客の方法は改善し続けることが大切です。回を重ねるごとに手法をブラッシュアップしていきましょう。