2023年3月9日

対面のセミナーに代わってウェビナーが広く普及し、新たなマーケティング手段として注目されています。参加者の満足度の調査や商品・サービスの改善につながるアイデアにつながるため、ウェビナー後のアンケートは多くの企業で実施されています。

Zoomウェビナーでは、参加人数500人以上のライセンスを契約していると、アンケート機能を利用できるのはご存じでしょうか。この記事では、Zoomウェビナーで利用できるアンケートの作り方の手順を詳しく解説します。

Zoomウェビナーのアンケートの作り方

Zoomウェビナーのアンケートの作り方を、手順に沿ってご紹介します。

アンケート機能の有効化

まず、Zoomウェブポータルで アンケートを有効にする必要 があります。次の手順で行います。

アンケートを追加する

アンケート機能を有効にしたら、新規アンケートを追加します。 アンケートは各ウェビナーごとに作成し、ウェビナー開催前に設定する 必要があります。

アンケート項目・種類を設定する

アンケート項目と回答方法を設定します。回答方法には次の4つがあります。

それぞれの説明と設定方法を解説します。

選択式（単一回答）

 単一回答を選択すると、用意した回答の中からひとつを回答者が選択できます 。次の手順で設定します。

【例】
Q.本日はどの媒体から本セミナーを知りましたか。
・弊社サイト
・Twitter
・Instagram
・メールマガジン

選択式（複数回答）

 複数回答は、作成した回答の中から任意の数を選択できる 形式です。ドロップダウンリストから「複数選択」を選びます。

【例】
Q.（商品やサービス名）について、当てはまるものをお選びください（複数回答可）。
・資料請求したい
・サンプルが見たい
・担当者から詳しい話を聞きたい
・導入を考えている
・導入済み
・特に興味はない

数値評価

 数値評価は、質問に対して参加者が設定した数値で回答できる 形式です。

【例】
Q.本日のウェビナーの満足度をお聞かせください。
スコア範囲：1〜5
低スコア：不満
高スコア：満足

記述式

 記述式では、質問に対して自由に回答できます 。定性的な評価を知る場合に有効です。

ウェビナーの感想や次回開催してほしいテーマ、ウェビナーで生じた疑問などを文章で回答してもらうことで、今後のウェビナーや商品・サービスの改善につなげられるため、ぜひ活用しましょう。

【例】
Q.次回以降のウェビナーで聞きたいテーマや内容をお聞かせください（200文字以内）。
最小文字数：1
最大文字数：200

アンケートの回答依頼タイミングを設定する

アンケートの回答を参加者にしてもらうタイミングは、 ブラウザ表示とフォローアップメールからリンク先へ誘導する 方法の2つがあります。

ウェビナー終了時にブラウザに表示

ウェビナーから退出すると、すぐにアンケート画面へと遷移します。ブラウザで回答する場合、外部サービスでもアンケートを作成できますが、Zoomウェビナーで設定を行うと Zoom内で完結させる ことが可能です。

フォローアップメールにリンクを表示

 ブラウザからウェビナーに参加している視聴者は、ブラウザにアンケートは表示されません 。ウェビナー後に送信するメールでも、アンケートを実施できます。

アンケート結果のレポート取得

アンケート結果を取得する方法には、 ブラウザで表示する方法とCSV出力する方法 の2種類があります。

 アンケート結果の割合を把握するのであれば、ブラウザで確認するのがおすすめ です。アンケート結果が自動でグラフ化され、すぐに把握できます。確認の手順は次の通りです。

ブラウザでの確認は素早く結果を確認できますが、参加者がどんな回答をしたかまではわかりません。 アンケート結果からウェビナー後のフォローを行うには、CSV出力する 必要があります。

作成したアンケートの編集・削除

作成したアンケートの内容を後から変更したり削除したりするには、次の手順を踏みます。

Zoomウェビナーのアンケート作成に関するよくある疑問

Zoomウェビナーのアンケートを作る際によくある質問をまとめました。困りごとが出てきたときは、ぜひチェックしてみてください。

どういったアンケート項目にするのが効果的か知りたい

 アンケートを次回以降のウェビナーや商品・サービスの改善につなげるためには、質問項目や回答率を上げる工夫が重要 です。

質問項目は、知りたい情報から逆算して設定します。参加者とコミュニケーションをとりたいのであれば名前や連絡先の設問を設定したり、参加者の悩みや課題を把握したいのであればウェビナーの受講目的を設定したりすると良いでしょう。

アンケートに回答するのに長い時間がかかってしまうと、アンケートの途中でも参加者が離脱する可能性があります。質問項目や回答項目の数はできるだけ抑え、回答方式も記述式ではなく選択式にすると参加者の負担が少なくなり、答えてもらいやすくなります。

ウェビナーで効果的なアンケートを作るポイントは、こちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

オンラインセミナーのアンケートの作り方│項目例・注意点・テンプレートも紹介

アンケートを匿名（無記名）で回収したい

 アンケートを匿名で回収すると、プライバシーが保護されるためアンケートの回収率が上がります 。設定方法は次の通りです。

アンケートの案内をする際に、参加者に対して匿名のアンケートであるとアナウンスすると良いでしょう。

Googleフォームなど外部サービスを使いたい

これまでZoomウェビナー内でアンケートを作成する方法をご紹介してきましたが、 Googleフォームなどの外部サービスを利用することもできます 。作成したアンケートをZoomで使用する方法は次の通りです。

アンケートが表示されない原因を知りたい

ブラウザからの参加者には、アンケートフォームへ進む画面が表示されないことがあります。また、スマートフォンのアプリからの視聴者にはアンケート自体が表示されない場合があります。

 ウェビナー終了後にアンケート画面へ推移できるのは、PCのアプリ上から参加しているユーザーだけと考えるのが良いかもしれません 。すべてのユーザーにアンケートを実施するには、フォローアップメールも活用しましょう。

一度作ったアンケートをコピー・使いまわししたい

選択式や長文回答など、作成したアンケートは形式を問わず複製できます。手順は次の通りです。

Zoomウェビナーのアンケートの作り方まとめ

ウェビナーでは、対面のセミナーと違って参加者へのフォローが難しくなっています。しかし、アンケートを実施することで、ウェビナー開催後も見込み客へ適切なフォローが可能です。

Zoomウェビナーでは、アンケートの作成までZoom内で行えます。アンケートを適切に作成すると、次回以降のウェビナーのブラッシュアップや自社の商品やサービスの改善など、新たなビジネスチャンスが広がります。

この記事を参考にしてアンケートを設定して、ウェビナーを有意義なものにしてみてください。