Zoomウェビナーの事前登録とは?必須のウェビナーの設定方法を解説
Zoomウェビナーに事前登録機能があることはご存じでしょうか。参加者の情報を集めると、質の高いウェビナーの開催やウェビナー後のマーケティング活動に活用できます。
本記事では、Zoomウェビナーの事前登録の概要やメリット、設定方法について解説します。
Zoomウェビナーの事前登録とは?
Zoomウェビナーでは、参加者に招待URLを発行する前に、事前登録の手続きのプロセスを挟むことができます。参加者にあらかじめ情報を登録してもらうことで、 氏名やメールアドレスなどの個人情報や参加者のニーズを把握 できます。
参加者の情報がいらない場合は、事前登録が不要のウェビナーの開催も可能です。ただし、氏名とメールアドレスの入力の省略はできなくなっています。
ホストが事前登録の設定をしている場合、参加者は事前登録のステップを飛ばしてウェビナーへ参加することはできません。個人情報を登録したくない参加希望者もいるかもしれないので、事前に案内しておくと良いでしょう。
登録が必要なZoomウェビナーのメリット
事前登録が必須のZoomウェビナーのメリットは、次の3つです。
- 登録者のリストをCSVファイルで作成できる
- 事前に情報収集ができる
- 様々な便利機能が使える
それぞれ詳しく解説します。
登録者のリストをCSVファイルで作成できる
参加者情報の事前登録機能を使うと、参加者の一覧をCSVファイルで出力できます。 手作業で参加者リストを作成する手間を省け、効率的に準備する ことが可能です。
CSVファイル経由で取り込んだ参加者は、自動的に承認できます。正常に取り込みが終わると、確認メールが参加者に送信されます。
ウェビナーの最中にアンケートをとり、参加者情報とともに結果をレポートとして保存することも可能です。
事前に情報収集ができる
事前登録では、質問を自由にカスタマイズできます。 質問内容を工夫すると、様々な情報を事前に手に入れられます 。どんなユーザーが参加しているのか、参加者のニーズは何なのかを分析してウェビナーの内容に反映し、より満足度の高いウェビナー運営につなげましょう。
参加者の属性を事前に知れるのもメリットのひとつです。会社名や年齢、役職などの情報をあらかじめ把握して、参加者に合わせたコンテンツを準備することもできます。
様々な便利機能が使える
事前登録を行うと、例えば、ユーザーが登録した際、 ホストにメールが自動的に送信される ようにしたり、 登録者数の制限 をかけたりできます。
また、参加登録したユーザーすべてを自動的に承認するだけでなく、手動で参加者を承認するようにも設定可能です。自分の目で見て参加者を承認できるので、安全性が高まります。
他にも、 Webサイトに訪問したり、広告を閲覧したりしたユーザーの数を記録することも可能 です。
Zoomウェビナーの事前登録の設定方法
Zoomウェビナーで事前登録が必須のオンラインセミナーを設定する方法をご紹介します。順を追って説明するので、手順通りに設定してみてください。
新たにウェビナーをスケジュールする
事前登録が必須のウェビナーを新たにスケジュールする手順は、次の通りです。
- Zoomウェブポータルにサインインする
- ナビゲーションメニューから「ウェビナー」をクリック
- 「ウェビナーをスケジュール」を選択
- 「登録」の項目の「必須」のチェックボックスにチェックを入れる
- 登録が必要なウェビナーを何度も開催する場合、必要に応じて次のオプションを選択する
- 参加者は登録後はすべての定期ミーティングに参加することができる:繰り返されるウェビナーすべてに参加可能
- 参加者は参加する繰り返しのミーティングごとに登録する必要がある:ウェビナーに参加するたびに登録する必要がある
- 参加者は一度登録すると、参加するイベントを複数選択できる:一度登録すると、繰り返されるウェビナーから参加予定のものを複数選択できる
- 「スケジュール」をクリック
承認方法の設定をする
ウェビナーの参加者に招待URLが記載されたメールを送信する前に、承認方法の設定をしておきます。ここでは、自動承認と手動承認の方法について、詳しく解説します。
自動承認
参加者がウェビナーに登録した際、自動的に承認するように設定する方法は次の通りです。
- スケジュールしたウェビナーの詳細ページで一番下までスクロールする
- 「出席者を招待」の下にある登録オプションを表示する。「承認」の横に「自動承認」か「手動承認」のリストが表示される。
- 「登録」タブから「自動承認」を選択
- 「すべて保存」をクリック
手動承認
参加者が登録した後に、ホストが自らの手で承認や拒否をするプロセスを挟む方法です。設定の手順は、次の通りです。
- スケジュールしたウェビナーの詳細ページで一番下までスクロールする
- 「出席者を招待」の下にある登録オプションを表示する。「承認」の横に「自動承認」か「手動承認」のリストが表示される。「手動承認」が表示された場合、右側の「編集」をクリックする
- 「登録」タブから「手動承認」を選択
- 「すべて保存」をクリック
登録者を招待・承認する
事前登録した参加者を招待する方法は、次の通りです。
- スケジュールしたウェビナーの詳細ページで、登録設定の右側にある「編集」をクリック
- 登録者数の制限など、必要に応じて「その他のオプション」で設定を行う
- 「すべて保存」を選択して、ウェビナーのURLを参加者に送信する
承認方法を自動承認に設定している場合、招待を送った時点で自動的に承認されます。手動承認に設定している場合、次の手順で承認や拒否を行います。
- ウェビナーのページに遷移して、ウェビナーの名前をクリック
- 「参加者を管理」の右側にある「編集」を選択
- ユーザーを選択して、「承認」または「拒否」をする。
複数の登録者の承認や拒否が可能です。承認が行われた場合、ウェビナーへの参加情報が記載されメールが送信されます。
Zoomウェビナーの事前登録設定の項目
Zoomウェビナーの事前登録では、様々な設定が可能です。ここでは、「質問」タブと「通知」タブ、およびその他のオプション設定を解説します。
質問タブ
Zoomウェビナーで登録必須となっている情報は、 氏名とメールアドレスのみ です。これらの情報以外を参加者に入力してもらいたい場合は、もとからある質問を追加したり質問をカスタマイズしたりして、質問項目を追加する必要があります。
もとからある質問を選択する場合
Zoomには、次のような質問項目がもとから設定されています。
- 姓名
- 住所
- 市区町村
- 国
- 地域
- 会社名
あらかじめ用意された設問を追加する方法は、次の通りです。
- Zoomウェブポータルにサインイン
- ナビゲーションメニューから「ウェビナー」をクリック
- 質問を追加したいウェビナーのトピックをクリック
- 「招待状」タブまでスクロールする
- 「登録設定」セクションで右側の「編集」をクリックし、「登録」ウィンドウを表示させる
- 「質問」タブをクリック
- 登録ページの「登録フィールド」のチェックボックスをオンにする
- 参加者の記入を必須にする場合、「必須」チェックボックスにチェックを入れる
- 「すべて保存」をクリック
設問をカスタマイズする場合
設問をカスタマイズすると、テンプレートの質問以外を追加できます。手順は次の通りです。
- Zoomウェブポータルにサインイン
- ナビゲーションメニューから「ウェビナー」をクリック
- 質問を追加したいウェビナーのトピックをクリック
- 「招待状」タブまでスクロールする
- 「登録設定」セクションで右側の「編集」をクリックし、「登録」ウィンドウを表示させる
- 「カスタム質問」タブをクリック
- 「新しい質問」を選択して質問を追加する
- 質問タイプを、次の3つから選択する。
- 短文回答
- 単一回答
- 複数回答
- 質問が必要かチェックし、質問を入力する
- 回答オプションを入力
- 「作成」をクリック。上記の手順を繰り返し、必要な分の質問を作成する。
- 「すべて保存」をクリック
カスタマイズした質問では、クレジットカードなど機密性の高い個人情報の質問はできません。
質問事項があまりに多いと、参加者が登録時にストレスを感じ、離脱する可能性があります。質問をカスタマイズする際は、 項目を最小限に抑える ようにしましょう。
通知タブ
通知セクションでは、参加者が事前登録したときにホストにメールを送信するかどうか選択できます。 参加者の承認を待たせたり、見落としたりすることを防げます 。手順は次の通りです。
- Zoomウェブポータルにサインイン
- ナビゲーションメニューから「ウェビナー」をクリック
- 質問を追加したいウェビナーのトピックをクリック
- 「招待状」タブまでスクロールする
- 「登録設定」セクションで右側の「編集」をクリックし、「登録」ウィンドウを表示させる
- 「通知」セクションで、「誰かが登録したときにホストにメールを送信」をチェックする
- 「すべて保存」をクリック
その他の設定
これまでご紹介したものの他にも、オプションで以下の設定が可能です。
イベント開催日の後に登録を締め切る | ウェビナーの日付と予定終了時刻の後に誰も事前登録できないようにする Zoomウェビナー登録に締め切りを設けることができる ただし、ウェビナーをオンデマンドで利用できるようにすると事前登録ができる |
登録者数の制限 | ウェビナーの登録人数を制限できる 登録人数が満員になった後に登録を試みる人医はウェビナーが定員に達したことが通知される |
参加者が複数のデバイスから参加できるようにする | 参加者が複数のデバイスから参加できるようになる |
登録ページにソーシャル共有ボタンを表示する | 簡単に共有できる |
免責事項を有効にする | オプションのリンクを利用してカスタマイズ可能なテキストを追加できる 何人の人が登録ページを訪れ、登録したかがわかる |
トラッキングピクセル | 登録ページにアクセスして登録を完了したユーザーの数を追跡可能 |
設定の手順は、次の通りです。
- Zoomウェブポータルにサインイン
- ナビゲーションメニューから「ウェビナー」をクリック
- 質問を追加したいウェビナーのトピックをクリック
- 「招待状」タブまでスクロールする
- 「登録設定」セクションで右側の「編集」をクリックし、「登録」ウィンドウを表示させる
- 「その他のオプション」セクションで、ウェビナー登録オプションを設定する
- 「すべて保存」をクリック
視聴者がウェビナーに事前登録するには?
個人情報を送信したくないため、事前登録を避けたいと思う方もいるかもしれません。しかし、Zoomウェビナーではホストが 事前登録の設定をしている場合、視聴者は必ず登録設定をしなければなりません 。また、事前登録が必須でなくても、Zoomウェビナーに参加するには名前とメールアドレスの登録が必要です。
事前登録必須のウェビナーに参加する手順は、次の通りです。
- ホストが準備した参加登録用URLにアクセスする
- 登録ページで必要項目を入力する
- 手動承認の場合、ホストの承認が完了すると、招待URLやウェビナーIDが届く
- ウェビナー開始時間に開催URLやウェビナーIDからアクセスする
Zoomウェビナーの事前登録まとめ
Zoomウェビナーで事前登録の設定を行っている場合、参加者は必ず登録をしなければなりません。名前やメールアドレス以外にも質問事項をカスタマイズできますが、参加者の負担にならないよう項目数は調整しましょう。
質問内容を工夫すると、参加者の属性やニーズを把握でき、満足度の高いウェビナー開催につなげられます。事前登録の機能をうまく活用して、より良いウェビナー運営に役立ててみてください。