Zoomウェビナーの投票機能の使い方!設定から活用法まで
相手の顔が見えないウェビナーでは、参加者の傾向を把握しづらく、リアルタイムで反応を確認することが困難です。参加者の立場からも、一方的に話を聞いているだけでは退屈に感じるでしょう。
そのため、参加者と相互にコミュニケーションをとれるような工夫をしていく必要があります。
Zoomウェビナーには「投票機能」が用意されており、参加者に質問と選択肢を提示して、回答してもらうことが可能です。投票機能を効果的に使用できると、より参加者をひきつけることができるでしょう。
この記事では、Zoomウェビナーの「投票機能」について、その設定と活用方法を開設します。
Zoomウェビナーの投票機能とは
投票機能とは、Zoomウェビナー中、参加者に対して最大10問の単一選択もしくは複数選択の質問ができる機能です。
回答結果はレポートとして後からダウンロードでき、アンケートや理解度テストでも使えます。回答者の氏名やメールアドレスの情報が不要、もしくはセキュリティの観点で含めたくない場合は、匿名で投票することも可能です。
便利な投票機能ですが、新しく投票を作成できるのはホストだけという点は注意しましょう。投票を開始することができるのは、ホストと共同ホストです。ホストの役割が別のユーザーに転送された場合でも、投票を編集・追加できるのは、ウェビナーを作成した元のホストだけとなります。
各投票の質問数は最大10回で、1つのウェビナーで最大50回の投票を作成できます。
投票機能でできること
投票機能の主な使い方としては、単一回答式や複数回答式で参加者にアンケートを取るのが一般的です。
そのほかにも、クイズを作成して参加者に回答してもらうことができます。 参加者の理解や定着度をはかることができ、一方的に話を聞くだけになりがちなウェビナーにメリハリがでます。
もし、正解を設定して回答者の正答率を採点する必要がある場合は、投票機能をクイズへ変更することもできます。
さらに詳細投票では、以下のように、より複雑な設定が可能です。必要に応じて投票をとり、後からレポートをダウンロードして、回答結果を分析することもできます。
単一選択 | 提示された選択肢の中から1つだけ選択 |
複数選択 | 提示された選択肢の中から複数選択 |
マッチング | 左側の選択肢にマッチする回答を、右側の選択肢から選択 |
ランク順 | 行と列にそれぞれ選択肢があり、行の要素の評価を列から選択 |
短い回答 | 最大500文字の自由記述で回答 (回答内容は主催者側のみ確認可能) |
長い回答 | 最大2,000文字の自由記述で回答 (回答内容は主催者側のみ確認可能) |
空欄に記入する | 穴埋め形式の質問に自由記述で回答 |
レーティングスケール | 質問に対する評価を1~10段階で回答 |
投票とアンケートの違い
投票の類似機能として、アンケート機能があります。 2つの違いは、回答するタイミングです。
投票はウェビナー中、主催者の好きなタイミングで実施できます。結果はリアルタイムで表示され、参加者と共有可能です。一方、アンケートはウェビナー終了後に回答してもらいます。
ウェビナー中に参加者の反応や理解度を確認する時には投票機能を、ウェビナー後に時間をかけて回答してもらう時にはアンケート機能を用いるのが良いでしょう。
Zoomウェビナーの投票機能の使い方・設定方法
投票機能の基本的な使い方を解説します。利用する前に、下記を確認しておきましょう。
- ホストがウェビナーのアドオン有料プランに加入していること
- Zoomアプリのクライアントバージョン5.1.2以降であること
事前設定のやり方
投票機能を利用するには、初期設定を有効にしておく必要があります。 投票はウェビナー中にも作成できますが、事前に作成することも可能です。どちらにしても、作成方法は覚えておいた方がスムーズに進行できるでしょう。
初期設定
まずは、Zoomにサインインし、左側のメニューから「設定」を選択します。右側の「ミーティング」をクリックし、続いて「ミーティングにて(基本)」をクリックします。
この画面で、投票機能の設定が可能です。下記の2点を確認・変更します。
- 「ウェビナー投票/クイズ」の右側にあるトグルボタンをONにする
- 「詳細投票/クイズを作成することをホストに許可します。」にチェックを入れる
これで初期設定は完了です。
投票の作成方法
投票は、ウェビナー前でもウェビナー中でも作成可能です。
作成方法は以下の通りです。
①Zoom ウェブポータルにサインイン
②投票を作成したいウェビナーをクリック
③一番下までスクロールし、「投票」をクリック
④「+作成」ボタンをクリック
これで投票の作成が始まります。
- タイトルと最初の質問を入力
- 必要に応じて「質問に匿名で答えることを参加者に許可します」にチェックを入れる
- 質問形式を選択する(単一選択もしくは複数選択)
- 選択肢を入力していく
- 「保存」ボタンをクリック
- 「+質問の追加」で、次の質問を追加
(1つの投票につき、質問は最大10問で、すべての質問が一度に参加者に提示されます)
質問と回答は、後から並べ替えることも可能です。
上記の手順を繰り返すことで、投票を追加できます。時間を分けて実施したい場合は、複数の投票を作成しておきます。1つのウェビナーで作成できる投票は最大25個です。
ウェビナー中に投票機能を使用する方法
ここからは、投票機能を実際に使用する方法を解説します。
①ウェビナー開始後、画面下にある「投票」タブを選択
②事前に作成しておいた質問が表示されるので、「投票の起動」をクリック
③参加者に投票を促す
④表示される投票率を確認し、「投票の終了」ボタンで締め切る
⑤回答結果を確認し、「結果の共有」を選択
⑥参加者に投票結果が表示される
投票をやり直したい場合は、「結果の共有」ボタンを押す前に、「投票の再開」をクリックします。(投票を再開した場合、投票レポートには最後の投票のみ表示されます。別の投票として2回実施し、両方の結果をダウンロードしたい場合は、最初と同じ質問で2回目の投票を作成する必要があります)
投票結果のダウンロード方法
投票結果は、ウェビナー終了後にCSV形式でダウンロードができます 。
①Zoomウェブポータルにサインイン
②「レポート」タブをクリック
③「ウェビナー」を選択
④「投票レポート」をクリック
⑤レポートをダウンロードしたいウェビナーを選択
⑥「CSVレポート作成」をクリック
上記の手順により、投票結果のファイルがダウンロードされます。
投票結果に「名前」「メールアドレス」を含めたい場合は、投票の作成時、「質問に匿名で答えることを参加者に許可します」の設定をOFFにしておく必要があります。
逆に、個人情報を含めたくない場合は、上記の設定をONにしておくと、回答結果のみのダウンロードが可能です。
Zoomウェビナーの投票機能まとめ
今回は、Zoomウェビナーの投票機能について、使い方と活用方法を解説しました。
投票機能を活用し、ウェビナー中に参加者への質問やクイズを入れることで、参加者の興味をひきつけ、主催者側も参加者の理解度を確認できます。詳細投票を使えば、選択式だけではなく自由記述式の投票もできるため、より具体的に参加者の声を集めることが可能です。
ウェビナーの流れを踏まえて、どのタイミングでどんな投票を実施するか検討し、事前に作成しておくとスムーズに進行できるでしょう 。ホストであれば、ウェビナー中にも投票の追加・編集が可能なので、操作方法はあらかじめ把握しておき、必要に応じて作成できるようにしておくことをおすすめします。
投票機能を効果的に活用し、ウェビナーをより魅力的にブラッシュアップしていきましょう。