ウェビナー配信用スタジオを利用するメリットとスタジオの選び方
新型コロナウイルス感染症の影響により、オンライン上のセミナーであるウェビナーを開催する企業が増えています。
ウェビナーを開催するためには、配信用の機材や安定したインターネット通信環境が整った、防音性の高い場所を用意する必要があります。しかし、ウェビナーに適した部屋を用意できない場合もあるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、ウェビナー配信用スタジオの活用です。この記事では、ウェビナー配信用スタジオを利用するメリットや選ぶポイントをご紹介します。ウェビナー配信の場所に悩む担当者の方は、ぜひお役立てください。
ウェビナー配信用スタジオとは?
ウェビナー配信用のスタジオとは、自社で行うウェビナーを制作したり、ライブ配信したりするレンタルスタジオを指します。
ウェビナーを開催しようと思っても、社内に空いている部屋がなく、配信のための設備が整っていないなどの理由で、開催までたどり着けないことがあります。
ウェビナー配信スタジオでは、カメラやマイク、照明、ウェビナー配信ツール、インターネット通信環境までそろっているため、場所や機材を用意する必要がなくなります 。
また、ウェビナー配信スタジオの中には、場所や機材だけでなく、動画収録から編集、配信当日まで、さまざまなサポートを提供しているスタジオもあります。ウェビナー配信に関するノウハウがない場合は、編集などのサポートの利用も検討してみましょう。
ウェビナーでスタジオを利用するメリット
ウェビナー配信は、自宅や会社からでも行うことができますが、料金を支払って専用スタジオを活用することには、それなりのメリットがあります。ここでは、専用スタジオを利用する5つのメリットをご紹介します。
防音設備が整っている
ウェビナーを社内や自宅で開催すると、話し声や別室の会議の様子など、関係のない音が入ってしまう可能性があります。
ウェビナー配信用スタジオは防音性に優れているため、外からの音が入り込まないだけでなく、配信中のウェビナーの音声も外に聞こえづらくなっています 。
ウェビナーの音声が外に漏れてしまうと、他部署や近隣とのトラブルに発展するかもしれません。防音設備が整ったウェビナー配信用スタジオを利用すれば、安心してウェビナーを配信できます。
クオリティの高いウェビナーを配信できる
ウェビナーで届ける映像や音声の質は、カメラやマイク、通信環境などの設備によって変わります。 クオリティの高い画質や音質はウェビナーの参加満足度や視聴維持率に直結する ため、こだわりたいポイントです。
ウェビナー配信用スタジオでは自分で機材をそろえなくても、高画質のWebカメラや集音性の高いマイク、クロマキー背景などプロ仕様の機材を使って高品質なウェビナーを配信可能です。
高速なインターネット通信環境もあるため、途切れることなく安定した映像や音声を視聴者に届けることができます。
こちらの記事で、ウェビナーを充実させる機材について解説しています。あわせてご覧ください。
コストを削減できる
社内や自宅で質にこだわってウェビナーを開催する場合、配信機材をそろえるためにかなりの費用がかかってしまいます。
ウェビナー配信用スタジオを借りる際も料金は発生しますが、機材を購入・レンタルするよりも費用を抑えることが可能です。また、機材の選定や購入にかかる時間や人件費も削減できます。
ウェビナーの開催頻度が低ければ、 必要なときにだけウェビナー配信用スタジオを利用 する方が、トータルのコストを抑えることができるでしょう。
社内にスペースがなくても配信ができる
ウェビナーを自社で配信するには、ウェビナーに適した環境が整った部屋を用意する必要があります。しかし、ウェビナーを行うスペースを準備するのが難しい場合もあるでしょう。
騒音対策も考えているのであれば、ウェビナー用の場所を用意するのは、さらに困難を極めます 。
ウェビナー配信用スタジオを利用すれば、社内にスペースがなくてもウェビナーの配信が可能です。
出演者の利便性が高くなる
自社の社員だけでウェビナーの配信をするのであれば、立地が問題になることはありません。しかし、 外部からゲストを呼ぶ際に、会社では交通の便が悪くゲストに負担をかけてしまう という場面があります。
交通の利便性が高い場所にあるウェビナー配信用スタジオを利用すれば、ゲストへの負担は小さくなります。
交通アクセスが悪いと送迎に手間がかかる可能性もあるので、ゲストの出演を予定している場合は、ウェビナー配信用スタジオの利用を検討しましょう。配信スタジオの中には、専用の控室や楽屋を用意しているところもあります。
ウェビナースタジオを選ぶ際のチェックポイント
ウェビナー配信用スタジオを選ぶ際は、次の点をチェックしましょう。
- 自社からのアクセスは良いか
- 自社の利用目的に合っているか
- どういったサポートが受けられるか
- セキュリティ対策はしてあるか
- 打ち合わせスペースはあるか
それぞれ詳しく解説します。
自社からのアクセスは良いか
ウェビナー配信用スタジオは、ウェビナー開催に必要な機材がそろっているため、新たに機材を持ち込む手間はありません。しかし、ウェビナーに必要な自社商品や道具を持ち込むことはあります。
あまりに自社から遠いスタジオは、商品や道具の搬入が大きな負担 になってしまいます。会社や駅から近いスタジオであれば、ウェビナー当日に忘れ物をしたとしても、すぐに取りに帰ることも可能です。
手間やリスクの観点から、ウェビナー配信用スタジオは、できるだけ利便性が良く近場のスタジオを検討することをおすすめします。
自社の利用目的に合っているか
ウェビナー配信用スタジオを利用する目的は、企業によってさまざまです。
はじめてウェビナーを配信するときは、機材の扱い方がわからなかったり、動画編集の知識を持っていなかったりすることもあるでしょう。そのような場合は、 撮影から配信、編集まで一貫したサポートを受けられる、ウェビナー配信のプロが常駐するスタジオを利用すると良い でしょう。
ウェビナー配信の機材がそろっていて、撮影や編集のノウハウを持ち合わせているのであれば、配信ができるスペースのレンタルだけで済みます。
サービスが多くなるほど、スタジオ利用の料金は高くなる傾向にあります。自社で対応可能な範囲を見極め、不足している部分をサポートしてくれるウェビナー配信用スタジオを選ぶことが重要です。
どういったサポートが受けられるか
ウェビナーにくわしい社員がおらず、手探りで配信の知識を身につけようとすると、時間も手間もかかってしまいます。
ウェビナー配信用スタジオによっては、資料を準備するだけで、リハーサルから撮影、動画編集、配信までをトータルサポートしてくれるところもあります。 初心者が安心してウェビナー配信を行うには、全面的にプロに任せる方が良いかもしれません 。
どんなサポートを受けたいか決まったら、利用予定のスタジオと相談することをおすすめします。ウェビナー配信に詳しいスタッフであれば、照明の当て方やテロップ・ナレーションについてのアドバイスなど、的確なサポートをしてくれます。
求めるサポートが受けられるかどうか、事前に話をしておきましょう。
セキュリティ対策はしてあるか
インターネットを通じて配信するウェビナーでは、セキュリティ対策が必須です。
ウェビナー配信用スタジオのネットワークのセキュリティが脆弱であると、悪意の第三者から攻撃を受ける可能性があります。 ウェビナーの参加者以外にも映像が配信されるだけでなく、自社のPCを持ち込んでウェビナー配信をしている場合、社外秘の情報が外部流出する危険性も生まれます 。
どんなセキュリティ対策をしているかは、配信スタジオによって異なります。利用予定のウェビナー配信用スタジオに、あらかじめ確認をすることが大切です。
打ち合わせスペースはあるか
ウェビナーの撮影から完成まで、長時間かかる場合があります。利用途中の休憩にも使える打ち合わせスペースがあると、リフレッシュしながら撮影を進めることができます。
打ち合わせスペースの利用には、追加料金がかかることがあります 。事前にスタジオに確認しておくと良いでしょう。
ウェビナースタジオを借りる際の注意点
ウェビナー配信用スタジオのレンタルは、基本的にウェビナー当日に限られます。そのため、ウェビナー本番まで、同じ環境下での忠実なリハーサルを行うことはできません。
失敗をなるべく減らし、 本番当日になっても焦らず配信できるように、事前の打ち合わせを念入りにしておきましょう 。
本番で想定されるトラブルを洗い出し、対処方法をウェビナーのスタッフ全員で共有しておきます。また、配信中にトラブルが起きても、講師が配信に集中できる体制を作るためにも、講師とは別にスタッフを用意しておくと安心です。
入念な準備を行い、万全の体制でウェビナー当日を迎えましょう。
自社にあったスタジオを使いウェビナーを成功させよう
ウェビナー配信用スタジオを使うと、カメラやマイクなどの配信用の機材を準備しなくても高品質のウェビナーを配信できます。
スタジオによっては、撮影から配信、編集まで総合的なサポートを受けることができます。ウェビナー配信に慣れていない企業でも、スタジオを有効活用することで、安定したクオリティのセミナーを開催できるでしょう。
ウェビナー配信用スタジオを選ぶ際は、どんなサービスを受けられるかを重視しましょう。自社に足りない機材やノウハウを補ってくれるスタジオを選ぶことで、費用対効果を高めることができます。
ウェビナー配信を検討している方は、一度スタジオを利用してみてはいかかでしょうか。この記事を参考にして、自社の目的に合ったスタジオを探してみてください。